レゲェパンチ(仮

心が空っぽだってさ

大事そうにまたグラス抱えて

隅っこに引き篭もっては

二度と会えない仕草で笑った

 


アイツに会えたら聞いといて

覚めない夢抜け出せる手段

惚けっと眺めたら薄茶色の香りが弾けて

敢えなく夢幻へと

 


アルコール引っ被って染み出したメランコリー

ゴミみたいにあしらわれて封鎖された路地裏へ

来世も人間なら海辺に住む段取り

飴売りのあの子の愛していた街が見たい

 


どっかの誰かが言う

9時から雨になる予報

今夜は遅くなるから話していいかな

歪で極めて他愛もない思想

 


あーだこーだ言うのは死に損ないばっかり

誰だって少しは未来なんてもんがあるらしい

もう少し待ってろ すぐ追いつく段取り

枯れ切った世界で不平も言わず生きてるの

 


難解なキーホルダー眺める細い眼

騙されてていいやと握り返す無垢な手

何回も千切れた脳裏に記して

明日は知らない誰かと幸せに笑ってほしいかな

宝物を探して 歌詞考察

橋本絵莉子さん(さま)の「宝物を探して」という曲を聴いた。

音楽から離れすぎていて、発表から半年以上経っている今更聴いた。

めちゃめちゃよかった。チャットモンチーの盲信者だからそう思うのだと言われればそうなのだけれど兎に角めちゃめちゃよかった。

特に歌詞がよかった。天才かと。勝手ながら歌詞の考察をします。ちげぇわとか言うな。独り言だから。

 

一般に全部歌詞貼ってもいいんだけど分解してやります。まずはこの曲で1番凄いなって思ったのはサビです。

粘土で薔薇を作って

タオルケットでお昼寝
浅いビニールプールで
宝物を探した
LOVE LOVE LOVEを歌って地元の駅で待ち合わせ
立体交差を超えて
宝物を探した

        」

 

曲中にサビは3回ありますが全てこの歌詞です。

これわざわざ繰り返してるんですよね。大事だから。大事なことは2回どころか3回言ってください。

このサビは、前半と後半に分かれてます。

最初の文節では誰が聴いても明らかですが幼少期の話をしています。多分幼稚園くらい。

粘土で薔薇を作る感性と創造、柔らかなタオルケットで好きな時間に寝る自由さ、庭にプールなんて非日常が現れるトキメキを歌っています。何処を切り取っても美しく、全ての時間で不純物でゼロの気持ちで宝物を探しています。

 

対して後半はいきなりLOVEとか歌い出して地元の駅に集合して立体交差を越えてます。

明らかに成長しましたよね??今。

同じテンションで歌ってるけど前半と後半で過去から現在に飛んでますこの歌詞。どちらも締めくくりは「宝物を探した」と歌ってるけど、純粋で無邪気な子供の頃の自分を思い出して現在でも「それ」を探そうとする曲なんです。

 

そう考えるとAメロからめちゃめちゃ疲れてますよねこの人。座り込んでるし。

 

土の中で
汚れないように座ってる
絡みついた
清々しい朝の顔

      」

 

「絡みついた清々しい朝の顔」はメイクした顔です。出社前です。(のちの考察で、OLなのかは少し微妙ですけど)

毎日毎日繰り返して、朝を迎えるたびにきっちりと作る外界様の顔が、綺麗で清々しいはずなのに忌々しく「絡みついてる」わけです。

 

そこからすぐにBメロ入ります。もうBメロ。A.B.サビとほぼほぼ同じメロディラインであるからダラダラやらずに次々と展開していきます。冗長的になることを避けれて疾走感を生む完璧な流れです。

 

18の春、フリーターになって
38の夜、嫌になって
どうでもいい細胞だけが
よみがえる

     」

 

これも絶妙ですよね〜〜はぁ〜〜

18の春と38の夜は言わずもがな言葉遊びです。

高卒でフリーターになることを選択して38歳のある日の夜(多分昨晩ですこれ)全部やになっちゃったんです。これはえっちゃんが高卒でバンドマンの道に進んだことからエピソードを取ってて且つ発表された去年38歳だったからですね(もう39歳なの調べて驚愕した。34くらいだと思ってた…)

 

普通にえっちゃんの自身の話だと思うけれど、丁度20年って、18歳という無敵の歳の選択がもう挽回不能だなと感じるいい年月ですね。28も嫌になるかもだけど、幼稚園のときの純粋なきもちを思い出す歳ではないと思う。ていうかここまで書いて気づいたけど、子育てを経ていることがこの気持ちに辿り着くきっかけなのか。(サビの前半後半が息子君との対比の可能性もちらついたけど調べたらもう13歳になってた。)

つまりただの韻踏じゃなくて必然性の高い歌詞なんですよね。

 

その後に続くサビへの繋ぎ

「どうでもいい細胞だけがよみがえる」

細胞という言葉。生まれた時からコントロールできない自分自身の象徴。

どうでもいい細胞って今更思い出してもしょうがない正に「どうでもいい」過去の記憶。でも蘇ってしまうには抗えないことを表している。

 

2番では最後の部分だけを変えて

「どうでもいい細胞にだけ救われる」

と歌っている。

1番では否定的な話を、ほんの少し変更するだけで好転的な話に変える。これ私が1番好きな歌詞展開です。ほんとに好き。こういう歌詞を書くことだけを意識していきたい。メッセージが多すぎて色んなこと詰め込むのは美しくない。繰り返すことで植え付ける音楽としての心地よさとメッセージ性の両立を見事に行う技術。

 

うそを知らない
この犬を見習いたい

       」

 

2番Aメロの犬のくだりはえっちゃんの飼い犬「たぬきち」の話ですね。ペットという意識しなくても向かい合う無垢。その子になりたいと思うこと、これペット飼ってる人類あるあるですよね。なんなら、他人のペットとすれ違うだけでも思うけど。動物になりたいと思う時、私たちは等しく疲れている。

 

どこに行こう

外はゾンビだらけよ

       」

 

犬を見習って何処かに出かける。

冗長を避けるためにコミカルなアレンジを加えて、外にはゾンビだらけだと歌う。

現代の社会ではゾンビみたいに生きる意味も希望もなくただ残りの人生を消化している人々が往来している。

これは深読みだと思うけれど、唯一印象をつけているこの一節、幼少期の外界の未知に対する不安も一緒に表現しているともとれる。流石に違うか。

 

そしてラスサビについてもう一つだけ

前半部分の幼少期の美しい精神をうけて

後半部分で転調します。

これは現代の私が心の切り替えを肯定的に行えたということの他ないです(多分

 

さっきは触れなかったけど「地元」っていうのもいいね。多分20代は上京して、疲れ切った心に故郷の良さが触れる。若い頃には見つけられなかった宝物を大人になった今、見てるようで見てなかった故郷で探すというエピソードですね。

隅から隅まで隙がない。

書いてる途中で気づいたけど、別にメッセージなんてなくて、えっちゃんの実体験をそのまま文にしただけなのかも。それでもその実体験は誰しも体験するような普遍さを感じる。

とにかくめちゃめちゃ良くできた詩だと思いました。

それと「待ち合わせ」するってことは大人になっても気の許せる友達が地元にいるってことですよね。

大人になっても待ち合わせしたい友達。皆さんはいますか?

 

曲調は言わずもがなチャットのザ・シンプルサウンドで余計な小細工一才なしのグッドメロディ一本推し。好きにならない訳がない。

 

長くなったので終わり。素敵な歌詞を書けるようになりたい。

 

 

さあ見てみろよ今や世紀末は遠い過去の話だ

取り忘れてた1週間の夏休みを1月末にとって、2.3月は頑張るか〜って思ってたらコロナ予防で1週間休みになって完全に脳が溶けた。ゆるゆる職場なのでどっか遊びに行ったか?なんて不謹慎ジョークを言われるが、謹慎期間は兎も角、夏休み期間も何もせずずっと家にいた。これってもしかしてマズイ???

私もう28なんだけど、知らない間に30になっていよいよおじさんになっちゃう?

ヤバすぎ!!!!!

え、何したらいいのかな。

引きこもりながらゲームするか、ゲーム実況ばかり観てたら(元々ゲーム実況否定派だったのが懐かしい)自分も動画作りて〜ってなってなんか録画する機器を衝動買いしたりした。どうせやらなそ〜。

でもなんか生み出したさある。くだらないものでも。

最近周りの友人たちのクリエイティブさに磨きが掛かってて、みんなそれぞれの「生きる意味」見つけてて凄い。カッコいい。心から応援してるので頑張り続けて欲しい。暇なので結構色々チェックしてます。

 

最近なんのゲームをしてるかというとポケモンにどハマりしてる(若干飽きてきたけど)

今まで本格的な育成したこと、ブラックホワイトしかなくて、あれは高校三年生でした。ゲーム禁止の家だったけどお年玉でこっそりDS買ったの懐かしい。受験前なのに死ぬほどやったな。よく受かったな私。そのあと直ぐ3DS出てちょっと悲しかったな。

 

ポケモンはジャンケンと言うけれどまあまあ確かに。カードゲームと違って引いたカードによって運負けするって要素よりは、お互いの手配を見せて、有利を不利を読み合うのは新しい性質で楽しい。

いや、よく考えたらまひだのこんらんだの急所だの運要素強えわ。やっぱクソゲーかも。

ブラフを貼る要素は少なめ?でも変な型使えばいいのか。あれやっぱMTGに近いかもな。

めちゃめちゃムカつきはするけど、勝てるとやっぱり楽しい。勝つには膨大な時間かかるけど…笑

 

なんか面白いゲームないですか?

教えてください。

終活

志望科を決めなくちゃならない時が今月末に迫っている。本当にどうしたらいいか分からない。

ずっと精神科になりたいって思っていたけど、親はどうしても内科になって欲しいらしい。

正直内科になったらかっこいいだろうなってちょっぴり思ってしまっている自分がいる。今まで進路の選択に能動性は1度もなくて、ただ、何も決められないけどここ行ったらかっこいいかもなの精神でここまで来てしまったのでいざこれが最後の選択だよとなったら、遂にゴールが見えてしまったら何も決めることが出来ない。

精神科楽なのもあるし、学問的にもとても興味があっていいけど、コミュニティ的にはとても不安がある。関東に出てきたら友達なんて皆無に近くなってしまったので、精神科入ったら暇な時間を遊び相手も見つからず孤独に人生を終えることになりそう。それさえなければ喜んでなったのに。

内科は兎にも角にも大変すぎる。今入りたい候補のとこは比較的楽で緩い空気があるから、少し楽しそうだけれど、本質的な専門医試験とか通過できるのだろうか。あと精神と違ってマジで命かかってるのって研修医2年やってもそんな責任負うことないから実感がわかない。

あぁ人生コンテニュー出来たらいいのに。八方塞がりだ。何を選んでも後悔しそうで悲しい。

 

 

 

少し寂しい誕生日をこの前迎えて28になってしまった。27歳で死ぬ予定だったのに。

もう年齢的にも終わりが近づいてきてて、結婚とかしなきゃなぁとか、家とか買うのってどれくらい必要なんだろうとか、資産形成とか。

大人になりたくなんてなかった。

最近音楽から離れてるからか、知り合いたちの作る世界が素晴らしすぎ絶望する。

私には結局何も残らなかったな。

部活訪問記

ほんとは発表スライドを作らなくてはならないけれどこの文章を書いている。

 

つい2日前の土日、かつて所属した部活動が定期コンサートをするというので、去年も銀行に寄るのが面倒でやめてしまった寄付金をまとめて納める目的も兼ねて訪問した。別に土日に何をするでもなく寝ている人生を送っているので、決断にはさして躊躇はなかった。

 

新潟の地と埼玉県は拍子抜けするほど近い。その日の午前中にもしお呼びが掛かったのなら、その足で午後には何食わぬ顔で合流できるくらいの距離だ。ーーー私が元来交通の弁の悪い地方に生まれ育ったからなのはいうまでもないーーータクシーを使用するのも厭わなくなった昨今、新幹線に上手く乗り継ぎさえ出来れば、渋谷とか新宿とか、そこらに行くのとモチベーションは何ら変わらない。それでも、現在の情勢上、大きな理由なしには行っていいものか多少は考慮するのだけれど。

 

ライブ会場は大講義室という場所で準備されていた。古くからそこでやるのが慣例で、3年生の時は一年間授業を受けた懐かしの教室である(3年生を2回と、その後の4年生も留年生が増えすぎたという事情で大講になったので実は3年間も利用したのでなおさら)

しかしどうやら大講義室はその古さから、私の卒業後立て替えられていた。真新しくなった無機質な講堂は全く知らない場所のようでもあり、大きく構造を変更してないためによく知っている場所の様でもあり不思議な気持ちになった。かつては冷暖房が完全に故障していて、夏冬は独房とさして変わらないのではと言っていたが、新しくなってもおそらく省エネの観点からそこまでクーラーが効いていなくて、「暑い…」嘆く後輩達に苦笑してしまった。

 

特に訪問の知らせは通達していなかったので、なんでお前がここに…?という戸惑いとも呆れともつかない歓迎を受けながら1番後ろの席に申し訳なく座って鑑賞する。1人、また1人と代わり番こに何かしらの声をかけにくる後輩たちは面白い。哀れなOBが寂しくないようにしてくれる優しさに感謝しながら、自身のあまりある異物感に笑える。

 

ここからは鑑賞における感想を書きます。

別に講評するような立場でもないので気になったバンドだけだけど…

 

まずはHump Back。別に何時に行ってもよかったのだけれどトッパーがこれだったので開始に間に合わせた。HumpBackは良いバンドだ。女性スリーピースの良さをこれでもかと前面に押し出している。私はそもそも女性ボーカルが好きなので、寄った意見になってしまうのだけれど。

スリーピースはその形態上、どうしても音が薄くなるので歌唱力、歌詞力が物を言う。もしくはリズム構成、曲展開、個人の技量とか色々要素はあるのかもしれないけれど、馬鹿みたいに売れるのはボーカルの唯一無二感だと私は思う。余計な装飾がない分、そこの浮きぼりがシビアだ。HumpBackはチャットモンチーという圧倒的天才没後(個人の好みが異常に反映されている)に登場してきた彗星で、「月まで」と言う楽曲でその才能を一発で世に知らしめた。音像がシンプルなことに加えて、構成もメロデも歌詞も余計な物一切なしの真っ向勝負。私は目の前で流れた名曲にただただ震えるだけだった。

結果として、HumpBackは初期衝動という完璧な掴みのその後の期待値が大きすぎて、他との差別化を図る2投3投でパッとしないであんまり話を聞かなくなってしまった気がする。加えて言うが個人の感想なので悪しからず。

それでも女子たちのコピー元に頻繁に選ばれるのはその単純明快でセンスのいい楽曲たちの力か。どれをとっても聴きやすく、大学のコピーバンドにはもってこいのバンドといえる。自分がギターを始めたころだったらきっとバンドスコアが容易に手に入る類のバンドなのにそこだけは可哀想かも。

後輩のコピーバンドもまさしくその(おそらく)王道のバンド少女たちによるものだった。ちゃんとしたライブハウスではないから仕方ないのかなと思ったけれど、強いて言うならギターが聴き取りづらく感じた。スリーピースはコードバッキングが全てだ。4ピースなら下げろ!と煩く言われるボーカルギターも、この時ばかりはでかく鳴らしても怒られない。HumpBackはその時代背景にもピッタリのナインスコードの多様で何処か物悲しい爽やかさを演出している。そんなコードにはクリーンに寄せたクランチを耳にいたくない塩梅に歪ませてかき鳴らさなくちゃいけない。ライブ経験が少ないとどうしてもギターの音が小さすぎて後で後悔したりとかそういうことが往々にして起きるのだけれど、歌がとても上手だっただけに残念だ。自分が弾いている音がどれだけ外に出ているか、ドラムに負けてはいないか、リハーサルで確認できる余裕が次は持てるといいなとそう思う。

 

1バンド目からそのコピバンについてじゃないこと書きすぎた。疲れてきたので短めに。

 

5バンド目でこんな時期にもしっかり出てる我らの顧問が笑える松任谷由美のコピー。

ギターのハルヒコ君の弾く卒業写真のバッキングにやられた。彼は私が在学していたときは確かメタラーだったはずなのだけれど、隣に立っている後輩に尋ねたら最近は趣味趣向が変わったとのこと。柄シャツインのお洒落な出立ちからも納得のギタープレイでやべーって声に出して言っていた。技術的に弾けないなんてことはないのだけれど、このタイム感を出すのは一苦労だなと。しかもソロのリバーブの使い方が上手い。私は単音にはリバーブ脳死でかけてしまうほどリバーブ信者なのでぎゃーいい音!と暴れまわりそうだった。クリーンのサウンドは歪みよりよく遠くに届く。大きくしすぎるとアタック音のニュアンスが難しかったり耳に痛かったり、はたまた圧が凄かったりと扱いづらいのだけれど、彼の音量コントロールは完璧だった。わかってる人の音だ…と。アーミングもよくて、後に聴いたら「適当でした」と恥ずかしそうに言っていたのだけれど、「適当」と言うのは存外難しい物だ。どう言う場面なら適当にその技術を応用できるのかを彼は分かっていると言うことだ。セッション向きだろなと思う。この前までメタラー(メタルを私が好まないと言うだけであって、それ以上に下げたいわけではない)だったことを考えると、その変化に感動した。

 

初日トリのストロークス。かつてストロークスをやろうねとメンバーを集めたが色々あってポシャった(理由は忘れた。仲違いだったような気もする)その思いを受け継いだドラマ君がメンバー総入れ替えで挑むという。今回直接私を呼んだのも彼だった。

ストロークスっていいよね(唐突)私も大学生1年生のはじめてのライブでストロークスのコピーをした。ステージの上から当時憧れだった脇坂さんという可愛い先輩が私のHard to explainの演奏に合わせて踊っていた姿をよく覚えてる(なんの話だ)

今回のコピーの選曲もセンス抜群。とりあえずラストナイトとか選んでしまいそうな所をYou Only Live Onceで開幕させるという尖り方。小躍りしそうなりなから聴いた。1stからはBarely Legal。私も絶対この曲を選ぶ。最高最高最高と心の中で繰り返す。横を見ると、馴染みのないUKガレージにどう乗ったらいいかわからん後輩たち。この光景こそがある意味コピバン冥利に尽きる。

他にはHeart In a Cageをやっていて私は選択しない曲なので面白いと思った。ギタリストは楽しいだろうな。ハッキリと音を分離させるのが難しそうだけど。そんなに3rdが好きなら、もし次の機会があったらレーザーブレードをやって欲しい。3rdで1番好きだから。

シメはReptiliaでアンコールはunder cover of darkness。文句なし。

付け足すならベースの女の子が無機質に演奏しててとてもストロークスっぽくてよかった。

 

2日目。

今回の二つ目の目的チャットモンチー

私はかつてこの部活でチャットモンチーをキーを馬鹿みたいに変更して演奏したことがあって、それを見てた当時の一年生の女の子がその時の選曲を2/3も被せてやると言うのだから、これは挑戦ってことでいい?なんて冗談を言いながらみる。

予想を遥かに超えた良演奏が響く。ちゃんと女子がボーカルをしてるというだけで勿論私より良いのは当たり前のことなのだけれど、一年生でイメージが止まっていた彼女はかなりしっかりギターを弾いていてびっくりした。耳コピでやったというシャングリラのコードは私の見慣れない抑え方をしていて(音は合っている)いったいどういうコピーをしたんだろうと気になった。今度教えて貰いたい。確かにその後のソロを考えると理にかなった抑え方だった。

湯気のソロを弾くべきかバッキングにすべきか本人のライブ映像とかをみて悩んだと言っていて、めちゃめちゃちゃんとコピバンしてるじゃん!!!ってなった。コピーってスコアも本人監修じゃない限り適当なことがとても多いし、アーティストに直接質問できるわけじゃないから、どうライブで表現してるかを視覚情報もフルに活用して研究する過程凄い楽しいよね。コロナで暫くライブなかったってのに、彼女はきっと上手になるよ。

 

Mr.Children

一曲媚びを売った以外はかなり攻めた選曲したんでとそうとうな前振りをしてきた彼ら。

セトリの一曲はなんと知らない曲だった笑

いや正確には聴いたことはある(はず)メロディの展開からして最近のアルバムの曲だろうなと思った。後であれなに?って聴いたらスーパーマーケットファンタジーに入ってると言っていたけど、比較的そのアルバムは聴いているので知らなくて恥ずかしい〜となったが、今確認したらそれらしい曲はないぞ?どうなってんだ笑

2曲目はLOVE。ここで爆笑してしまった。

私も確かに大好きだけど、最初のライブでそこをやるとは。しかも誰が選んだか速攻でわかってしまった(医学部の性質上、わりと年上のメンバーがいる)

3曲目もなんとAnother story。自分では絶対選択しない名曲たちにうわぁぁそうきたかと。ミスチルは曲のプールが広いので他人のコピーはかなり面白い。

ラストは名曲なのにタイトルが死ぬほどダサいと世界的にも有名な足音〜Be strong ほんとなんでタイトル付けたの?と美しいメロディを聴きながら考えていた。

センスのいい方々のミスチルコピーほんといいな。恐らく大半がなんとなくぼんやりしってるからこそ、お前らちゃんと聴いたことねぇだろという攻撃性を感じる(実際そういうMCをしていた)私だったらどんな選曲にするかなとちょっと考えてみた。

1 シーラカンス(京都音博より)

2 旅人(早い曲やりたいから)

3 幸せのカテゴリー(個人的趣味)

4 I'll be シングル(媚び枠)

かなぁ。どうですか?

これ書きながら、アイムソーリーとかワンツースリーとか男女問題とか天頂バスとか無限にやりてぇぇとなったので最初の段階で30曲候補があがったという彼らの悩みもうなづける。ミスチルのスコアが初めて買ったスコアのくせに一度もミスチルコピーやらなかったの悔やまれるなぁと心から思う。

 

大トリはおいしくるメロンパン。これも私が在学中にメンバー集めたのによくわからん軋轢でついに実現しなかったバンドのドラマーが別の2人に拾われて実現したそう。

最新のアルバム聴きました?1番好きなんですよ。そこから一曲やりますというボーカルのもと部長。私はキャラメルシティくらいで時間止まってるという。既に4曲中3曲を的中させてしまってごめんとなりながら聴いた。新しい曲は勿論聴いたことなかったのけれど、聴きながらそういえばhamelnという一個前のアルバムは聴いたなと関係ないことを考えていた。私がどれだけ、かつて熱中した音楽から離れてしまっていたかを緩く実感していた。

 

おいしくるのボーカルの子が転換の時間、私に話しかける。私のセンスの良さに絶対的な信頼を置いていて、Twitterに書かれた映画や音楽のカルチャーの類は全て履修していると。かなり恥ずかしい話を。

うちの部活は元々、メタラーたちが多く発言力も存在感も強かった。サブカルと言われる人種はごく僅かで、今にも消滅しそうだった。そんな中で自分の好きな音楽をやることを半ば諦めて消極的だった私だったけれど、私の発言や、趣向が後輩にこっそり伝達して、その子の発信力が大きいのもあって、サブカルチャーが根付きつつあるのを凄いことだなと感じた。部活の色というものは大きくは変化しないものだと思っていたのに久しぶりに訪れたラインナップは私好みの音楽で溢れかえっていて、あぁ今この時代に在籍していたらほんとにめちゃめちゃ楽しかっただろうなぁと過去の自分の境遇を憂う。

 

ハルヒコくんもいい例だ。彼は私に実はパークサイドモーテルこっそり応援してますと言ってくれた。かつての彼だったら本当に興味のない音楽だったと思う。部活の誰も本当の意味では興味がないだろうとタカをくくってたのであまり彼らをライブに誘うことはしなかったけれど、いざ卒業すると誰からもほんとは行きたかったと言ってくれて、お世辞でももっと早く言って一回くらい来てくれても…と思う。(発言に責任が伴わない今だからこそお世辞は言う物だとそういうことなのか?笑)

攻めた選曲をしたミスチルの終演後に恐らく2年生くらいの若い男の子二人組がハルヒコくんに「知らないけど凄いいい曲だったんでセトリ教えてください!」といったようなことを声を弾ませて言っている。

うちの部活は、あまり詳しくない人たちも知っている曲を選曲することが正義という謎の風潮があった。私は1年生のときからそれは間違っていると主張していた。1番有名な曲をやるという楽しさは勿論ある。それでもそのバンドのほんとに自分がやりたい曲をコピーするのが1番正義に決まってる。コピーバンドを出来る機会なんてそう多くはないし、大人になったらやっぱりほぼ機会を失う。やりたいことをやろう。知ってる曲だったどうせ下手なら盛り上がりはしないさ。逆にうまけりゃ、また本当にその曲が名曲なら、勝手に客はのる。そして知らぬ間にファンになってくれるものだ。そうでなくともメディはむりくり盛り上げてくれる謎の文化もあるんだからいよいよ関係ないだろう。そして、ごく稀に訪れる、本当に完璧な演奏した時の呆気に取られて静まり返った後輩たちも悪くない。そのために練習してるようなものだ。そんなスルーされてきた私の思想すらも、今の部活には芽吹きつつあって、今のここなら入りたいなぁと思ったのでした。

 

帰りの電車は十ニ国家の続きを一冊読んで、その面白さに震えたりと充実した週末でした。また遊びに行ってもよいならまたいこうかな。

 

それでは。

 

5/31

絵心が欲しいと思った

 

お日様が照らして砂のように崩れた私の形

掬いとってポケットに

 

サルサソースが辛くないと知った日

ひんやりとしたトマトの味

 

折り返した電話は もう価値のない

ひとときのきらめきは もう味がない

 

私は早足で通り過ぎる 見つからないように

あなたは誰かを待つ 喫煙所を眺めて

 

眠くないふりをしたけれど

気付かないふりをしている

やんわりと時間は溶けて 大人の形になる

お日様が照らして砂のように崩れる私の形になる

 

5/30

うなぎを食べた

ウーバーイーツで取り寄せたのでどこのうなぎ屋さんかはわからないけれど。

うな重 梅 1700円。

元太は作中でうな重を食べているシーンは1度もないらしい。

 

わりと前にお高いベッドカバーを買ったのだけど、部屋を片付けないと出せないと思っていたらずっと紙袋の中に入っている。

もうダメかもしれない。