レゲェパンチ(仮

心が空っぽだってさ

大事そうにまたグラス抱えて

隅っこに引き篭もっては

二度と会えない仕草で笑った

 


アイツに会えたら聞いといて

覚めない夢抜け出せる手段

惚けっと眺めたら薄茶色の香りが弾けて

敢えなく夢幻へと

 


アルコール引っ被って染み出したメランコリー

ゴミみたいにあしらわれて封鎖された路地裏へ

来世も人間なら海辺に住む段取り

飴売りのあの子の愛していた街が見たい

 


どっかの誰かが言う

9時から雨になる予報

今夜は遅くなるから話していいかな

歪で極めて他愛もない思想

 


あーだこーだ言うのは死に損ないばっかり

誰だって少しは未来なんてもんがあるらしい

もう少し待ってろ すぐ追いつく段取り

枯れ切った世界で不平も言わず生きてるの

 


難解なキーホルダー眺める細い眼

騙されてていいやと握り返す無垢な手

何回も千切れた脳裏に記して

明日は知らない誰かと幸せに笑ってほしいかな